平成27年度会長あいさつ

  
 

全国中学校理科教育研究会 会長 田中史人
(東京都八王子市立松木中学校長)

 

 第62回全国中学校理科教育研究会富山大会より、立澤比呂志前会長の後任として会長職を拝命いたしました田中史人です。
どうぞよろしくお願いいたします。
 

 これからの日本が、さまざまな課題をグローバルな視点で解決し、調和のとれた豊かな未来を創造していくためには、科学技術の更なる発展・成熟が求められています。今後これらを担っていくのは今の子供たちです。理科教育の充実は、日本の豊かな未来の創造には不可欠です。そのためには、子どもたちが自然の事物・現象に進んでかかわり、それらを科学的な目で見る体験や探究の過程を通して、課題を解決していくための科学的な資質や能力を子どもたち一人一人に育んでいかなくてはなりません。
 しかし一方で、全国学力・学習状況調査の結果では、「理科の授業で学習したことは将来社会に出た時に役に立つ」と答えている生徒が約半数ほどしかいないのも事実です。
 理科の学習が将来社会に出た時に必要となっていくことを、学習を通して認識させていくことに対して全国的に取り組んでいく必要があります。その中の取り組みの一つとして本研究会が皆様の一助になることができればと考えています。

 全国中学校理科教育研究会は、平成25年度に行われた第60回全国中学校理科教育研究会東京大会で、研究主題「科学的な資質や能力を育み、豊かな未来を創造する理科教育」を設定しました。この研究主題を各都道府県理科教育研究会の共通研究主題とし、その後の全国大会ではこの研究主題を受けて開催地が大会主題を設定することとしました。
 各地区でのブロック大会や都道府県大会でもこの研究主題を受けて大会主題を設定してほしいと考えています。この研究主題は今後数年継続するものとし、研究大会に限らず、各都道府県の理科教育研究会がこの研究主題のもと、一体となって研究活動を推進していくことを熱望します。
 全国中学校理科教育研究会および各都道府県理科教育研究会の活動をとおして、全国の理科教育関係者が、将来の日本の中心となって活躍する子供たちのために、豊かな未来を創造する理科教育について語り合うことで、日本の理科教育がますます充実していくことを願っています。
 今後とも、全国中学校理科教育研究会の活動にご理解とご協力をお願いいたします。