令和5年度会長あいさつ

令和5年9月4日更新
  
 

全国中学校理科教育研究会 会長 (こく)(だい) (とし)(のり)
(東京都八王子市立第一中学校・校長)

 令和5年8月6日に行われました第70回全中理東京大会において、大熊一正 前会長から全中理会長の大役を引き継ぎました石代です。

 さて、令和5年5月8日より新型コロナウイルス感染症の法的位置づけが5類になりました。これに伴い、この3年間様々な場面で制限されていた取り組みや活動が今まで通り行えるようになったこと、大変うれしく思っています。過日行われました全中理東京大会も通常の対面での実施となり、全国より600名を越える理科の先生方等に参加していただきました。直接対面での交流が可能となり、紙面や映像では伝わりにくかったこともその場の雰囲気を肌で感じながら協議することができ、とても充実した研究大会になりました。
 また、開会式に先立ち前日行われました「若手の会」では、全国から数多くの若手の先生方に参加してもらいました。実践発表のほか、授業を進める上での日頃の悩みや観察・実験の工夫を共有したり、評価についての方法を話し合ったり、アドレスを交換する中で、明日につながる確かな手ごたえを感じたことでしょう。未来がどうなっていくのか、なかなか予測できない時代ですが、理科教育が果たす役割はますます大きくなると思います。全中理としても情報を発信し、仲間が集える機会を今まで以上に作っていきたいと思っています。

 現在の学習指導要領が全面実施となって3年目を迎えています。子どもたちに身に付けさせる力を明確にし、私たち教員は、そのための授業づくり、授業改善をしていきます。
 一人1台端末の実現や生成AIへの対応、STEAM教育の充実など、学校教育への期待を踏まえながら、私たちは教育活動を進めていく必要があります。全中理において各地区の理科教員が互いの研究成果を共有し合い、よりよい授業づくりに生かしていくことを引き続き行うことで、理科教育における更なる質の向上、しいては、未来を担う子供たちの資質・能力の向上につながっていくことと考えます。

 全中理は、全国の公立中学校理科教員によって組織されている唯一の研究団体です。その強みを生かして、今年度も活動を進めていきます。
 引き続き、全中理の活動へのご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。